自動で列車の進路を制御し、列車の衝突や追突を防止する安全装置として、電子回路とコンピューターの採用によって列車の安全運行を可能としています。更に、かつての継電連動方式や既存の地下鉄設備と比べて優れた性能を有し、重要な部分は三重化(2 out of 3システム)によりデータの信頼性を高めることで列車運行の安全性を確保しています。
電子連動装置によって決定された進路上における列車運行を直接制御するシステムであり、列車速度の決定や管理定位置停止制御、駅間運行の自動調節機能等を実行します。
電子連動装置と同じく、主要部分は三重化(2 out of 3システム)により信頼性と安全性を強化しています。また、列車間を常に一定の距離(安全距離)以上に保ち、過接近や何らかの故障が発生した場合には列車が自動停止することで、乗客の安全に万全を期しています。
列車の運行方向を変更する必要がある場合に、動力により線路の方向を転換する装置であり、転換後に列車が通過するまで動かすことができないよう鎖錠する安全装置(施錠装置)が含まれています。
動力伝達方式を従来の機械式から電子化(マグネチッククラッチ)したことで、冬・夏期における温度変化の影響がなくなり、機械的欠陥を最小限に抑えることができるようになりました。
現在位置を把握できるよう列車を検知する設備であり、安全な列車運行の可否を確認するものです。更に、線路を電気回路として用いることが可能なため、この線路を通じて列車運行に必要な各種情報が送信されます。
運転士に列車の進行可否を知らせる装置であり、電子連動装置から絶対安全条件を受信し、運転士が視認するための信号を表示します。また、列車運行時に定められた時間パターンに基づき、列車が一定区間内に進入する際に自動で進行信号を表示します。この際、前方条件を満たさない場合には、列車が進行できないよう赤色灯を点灯させます。